転位平歯車の強度計算ソフトの概要 G_DesignC/CA

「G_DesignC」は、転位平歯車の設計製作支援ソフト「G_Design」に歯面強さの計算JGMA6102-02(2009)及び曲げ強さの計算JGMA6101-02(2007)を 付加したものです。強度計算のデータをファイル保存・開く機能を持ち強度データの管理や作業の迅速化に寄与します。 また、計算結果を印刷したりテキストファイルに保存しEXCEL等で開くことができます。今回「G_DesignC」は、「横転位」の設計に対応する機能を付加してバージョンアップ を行いました。またぎ歯厚公差とオーバーピン寸法の公差計算方法を掲載しました。

転位平歯車の強度計算フォーム

強度計算フォームの機能
◾JGMA6101-02(2007)曲げ強さの強度計算。
◾JGMA6102-02(2009)歯面強さの計算。
◾強度データファイルの入出力管理。
◾強度データの印刷。
◾強度データのテキスト保存。
◾JGMA強度データ資料の参照。

強度データの入力フォームとデータの保存(EXCEL)

歯面強さと曲げ強さの強度計算結果表示

歯面強さと曲げ強さ寿命係数グラフ(参照データ)

材料応力表(参照データ)と動荷重係数表(参照データ)

使用係数表(参照データ)と潤滑油動粘度表(参照データ)

歯面強さと曲げ強さの計算結果の印刷

「G_DesignC」のAオプション

歯厚公差計算とオーバーピン寸法公差計算は、本ページでも、 またぎ歯厚公差とオーバーピン寸法の公差計算でその方法を紹介していますが、「**_Design」シリーズのソフトを使用しても煩雑な工程が必要です。 そこで、JIS等級から歯厚公差計算を行い相当転位係数を計算してオーバーピン寸法公差を算出する計算モジュールを開発してオプションとして用意しました。 本オプションでは、「オーバーピン寸法公差計算」ダイヤログでJIS等級を選択するだけで計算処理が完了する大変簡単なものです。 計算されたデータは、次で説明する歯車要目表としてDXF出力することができます。
右は、「GR_DesignA」「GR_DesignCA」共通。
「G_DesignA/CA」の平歯車要目表DXF出力例です。

DXFファイルの保存

小歯車DXF図 大歯車DXF図 噛み合い図DXF図 DXF~3D作成例(3DCADが必要)

低歯・並歯・高歯例とバックラッシ設定例

低歯(歯末0.8、歯元1.0) 並歯(歯末1.0、歯元1.25) 高歯(歯末1.2、歯元1.45) 法線バックラッシ設定例

設計事例一覧

小歯車の創成図 内歯車の創成図 歯先尖り処理 内歯歯底尖り処理
歯先面取り処理 歯先R取り処理 バックラッシ付き 切り下げ