ローラーギヤ減速機の設計製作支援ソフトの概要

「Roller_Reducer」は、カムフォロアーを放射状に配列したホィールと鼓形ウォームと組み合わせたバックラッシレスの減速装置の設計製作支援を行うソフトウェアです。 本プログラムでは、
1. ローラーギヤ 減速機構の 作図 シュミレ-ション。
2. 歯筋レリーフ機能により 予圧・ バックラッシレスの設計製作支援。
3.ローラー ウォーム の右・左のねじれ方向選択 。
4.鼓型ウォームのリード座標の加工データ表示 。
5. ロー ラー ウォーム の輪郭座標における 圧力角・曲率半径の計算表示。
6. 圧力角・曲率半径の計算表示。
7. 設計データのテキスト保存。
8. 作図図形のBMPファイル保存。
9. 設計データの印刷 、作図図形の印刷。
10. CAD用DXFファイルの作成。
   ① ローラー ウォーム 図 ②出力スパイダ ③組み立て図
11. NC用デ-タのテキストファイルを作成。(X-Y-Z-A-B座標)
   ① 右溝工具中心座標 ② 左溝工具中心座標
12.3次元CAD対応の3D_DXFデータの作成
等ができるローラーギヤ減速機の設計・製作を支援するプログラムです。

「Roller_Reducer」の入力フォーム

バージョン表示ボタン。
◾デ-タの入力及びファイル保存、既存データの呼び出し。
◾ウ ォーム リード に レリーフ 量と 受け渡し 範囲 角度入力 して 、 予圧構造 ・バックラッシレスの設計 。
◾ローラーウォームの ねじれ方向選択。
◾ウォームのリード 分割数 入力 。
◾カムフォロアー と ウォームの 頂隙量の設定 。
◾工具径入力による工具径補正機能。
機構の主な入力項目

選択可能な機構モデル

右ねじれ 左ねじれ

レリーフ説明図

受け渡し角度
受け渡し角度は、鼓型ウォームの中心位置に於いてウォームを180度 回転させた位置を中心にレリーフをする側をスムーズに受け渡すために どれだけの距離を設けるか ウォームの回転角 を入力する項目です。 下図参照図のθの角度を入力します。
レリーフ量
レリーフ量は、ウォームとカムフォロアーとの間に予圧 を掛けてバックラッシレスになるようにウォームリード溝の片側を逃がす量を入力します。下図参照


デサインフォームでの設計

ウォームと出力スパイダ―の作成を行います。
◾カムフォロアーの噛合い圧力角・曲率半径を表示。
◾設計データの表示及びテキストファイル保存及び印刷をします。
◾画面イメ-ジを印刷します。
◾カムフォロアの中心軌跡を表示/非表示します。
◾工具中心デ-タ(X-Y-Z-A-B軸)をテキストファイル形式で保存します。
◾ローラー ウォーム図、出力スパイダ図、組立図のDXFファイルを作成保存します。
◾ウォームラインの前面、裏面、全周面を選択表示。
◾作図ショット画像のBMPファイル保存。
◾部分拡大してカム輪郭を詳細に確認することができます。
◾ローラー ウォームリード溝の3次元DXF3Dスイープデータの作成

3次元CAD対応の3D_DXFデータの作成フォーム

◾ ローラー ウォームリード溝の3次元DXF3Dスイープデータを出力します。
ローラー ウォームリード溝の工具プロファイルを分割数分作成してよりソリッドモデルの精度を高めることができます。
3次元CADへDXFファイルをドラック&ドロップして、ボディ、溝部のソリッドモデルをそれぞれ作成して、合体、切り取りを行いローラーウォームのソリッドモデルを作成することができます。

設計データの印刷と図形の印刷例

NC座標データ(X,-Y-Z-A-B)のテキスト保存と図形のBMP保存例

NCデータによる加工イメージ図
① 開始
Gn0の加工座標の開始位置 とウォームの位置

Gn1の加工座標の開始位置とウォームの位置

Gn2の加工座標の開始位置とウォームの位置

Gn3の加工座標の開始位置とウォームの位置

Gn4の加工座標の開始位置とウォームの位置
⑥ 終了
Gn4の加工座標の終了位置とウォームの位置
加工データ軸は、(X-Z-A-B軸)

DXFファイルの保存

ローラーウォームDXF 出力スパイダDXF 組立図DXF

DXFデータからFreeCADによるモデリング作成 例

FreeCADへリード溝のDXFインポート リード溝のロフトによるソリッド作成
リード溝のロフトによるソリッド完成 ウォームボディとリード溝ソリッドの統合
鼓型ウォームのソリッド完成 ローラーギヤ減速機のソリッドモデル
※FeeCADは無償で提供されている3DCADです。 ※取扱説明書に作成手順を解説しています。
※SolidWorksのロフト機能では、ガイドラインを4本指定できるので FreeCAD に 比べ 簡単にソリッドモデルを作成することができます。 ※ Fusion360では、DXFをインポートできませんでしたが、Autodesk Inventorは、インポートできました。