ウォーム歯車の強度計算ソフトの概要 Worm_Calc

ウォーム歯車の強度計算は、一般的によく使用されるのが「BSS」や「AGMA」規格です。用途に応じて使い分けられています が、動力伝達用としては「BSS」規格がよく使われます。「Worm_Calc」は、弊社の経験を基に「BSS」規格に準拠して作成致しました。 近年、潤滑油やホィール材料に高性能な製品が出てきており、「BSS」規格が提供している摩擦係数や面圧係数では対応できない部分 を「Worm_Calc」では対応しております。実際の性能テストに合致でするよう柔軟な強度計算が可能です。また、周囲温度の高いところでの使用や温度上昇値を制限した熱定格容量の計算他、バックラッシ、歯筋クラウニング、軸受け 及び軸強度が計算できるウォーム減速機を設計する為の総合強度計算ソフトです。

Worm_Calc データ入力フォーム

◆データ入力フォーム
◾バージョン表示ボタンの新設。
◾デ-タの入力及びファイル保存、既存データの呼び出し。
◾計算条件データは、入力回転数、ホィールの表面応力係数、曲げ応力係数、期待寿命時間、潤滑油係数、荷重係数。
◾計算条件データ項目に「参考」データや資料を表示。
◆計算項目
◾「BS強度計算(疲れと曲げ強さに対する許容負荷)」
◾「熱定格の計算」
◾「OHLの計算(軸受け及び軸の強度計算)」
◾「1級~5級のバックラッシの計算」
◾「クラウニング諸元の計算」
◾「ウォームの三針寸法の計算」

BS歯車強度計算フォーム

◆ウォーム歯車の疲れと曲げ強度計算
◾入力データ及び計算条件データを表示をします。
◾ホイール有効歯幅を計算表示いたします。
◾摩擦係数他強度データを計算表示いたします。
◾疲れと曲げ強度による許容出力軸トルク(kg・m)を計算表示。
◾疲れと曲げ強度による瞬間過負荷トルク(kg・m)も計算表示。
◾起動効率・理論効率(ランニング)を計算表示。
◾許容入力軸及び許容出力軸伝達能力(kW)を計算表示。
◾設計データ及び強度計算結果をレポート方式で印刷をします

熱定格容量の計算フォーム

◆熱定格容量の計算
◾減速機の許容上昇温度に対する許容負荷を計算することができます。
◾デ-タの入力及び保存と開くデータファイル管理機能。
◾入力熱定格容量(kW)を計算表示。
◾出力熱定格容量(kW)を計算表示。
◾出力熱定格トルク(kg・m)を計算表示。
◾計算結果を、印刷することができます。

軸受け及び軸の強度計算フォーム

◆軸受け及び軸の強度計算
歯車強度を計算した後に、入力フォームに戻り「OHL」をクリックすると 軸受け及び軸の強度計算(OHL)フォームが表示され軸受けと軸の強度を計算することができます。
◾「入力軸」、「出力軸」の強度計算ができます。
◾デ-タの入力及び保存と開くデータファイル管理機能。
◾使用する軸受けを「玉軸受け」、「ころ軸受け」から選択できます。
◾データを入力すると、歯車強度で計算した負荷トルクに対する各許容荷重や許容応力を計算表示し、 OHL(オーバーハングロード)を指定の位置でどれだけ受けられるかを計算します。
◾計算結果を、印刷することができます。

BS規格のバックラッシ計算フォーム

◆バックラッシ計算

BS規格に定められた計算により指定の等級のバックラッシを計算することができます。
◾バックラッシ等級フレームより等級を1級から5級までの間で選択します。
◾計算を実行するとバックラッシ最大値、最小値を各単位に応じて計算表示いたします。
◾計算結果を、印刷することができます。

歯筋クラウニングの計算フォーム

◆歯筋クラウニングの計算
ウォームホィール、ウォーム軸の歯筋クラウニング歯車諸元の計算ができます。 クラウニングは、加工誤差や組み立て誤差による歯当り不良を防ぐための手段です。外径の大きなホブで歯筋両端に隙間ができるように する方法もありますが、歯車諸元で行うほうがより正確なウォーム歯車を製作することができます。
◾入力項目は、クラウニング量のみです。
◾クラウニング量にマイナスを付けて計算するとウォーム軸のクラウニング歯車諸元の計算を計算します。
◾計算結果を、印刷することができます。

三針寸法の計算フォーム

◆ウォーム軸の三針寸法を計算
ウォームの三針寸法を計算します。手持ちのピン径を入力して再計算することができます。バージョン3.5.0より追加されました。